結局のところ、人は比較でしか選択できない

これって不思議だなーって思うことがありまして。
袋入りのミニトマトをよく買うんだけど、だいたい同じ容量(重さ)なんだけど、
小さいやつが4個入った袋と、それよりちょっと大きいのが3個入った袋があると、
まず間違いなく4個入りから売り切れるんですよね。

これはなんででしょうか?
単純に小さい方が食べやすいとかなら分かるけど、
なんだか4個入りの方がお得に感じるんじゃないかしら、と。

これは、何かモノを売る・買うことの真理と関係しているのではないかと。

人は重さは瞬時に判断できないけど個数は分かる

普通の人ってなかなか重さは瞬時に判断できないですよね。
持っただけで、ハイこれ150gね、みたいな。
寿司職人レベルの人は分かるのかもしれないけど。

でも個数なら見た瞬間から分かるわけで、
しかも3個より4個の方が多い。
多い方がお得。多い方が正義。

だからと言って、34個入りと36個入りだったら、もうどっちでもよくなる。
瞬時に分からないから。
瞬時に多いか少ないかが分かる範囲なら、多い方が得と考える。
だから4個入りが売れるのか?

人は少ないより多い方が得と考える性質なのか?

昔から、「お姉ちゃんのケーキの方が大きい!ずるい!」ってケンカはよくあるけど、
「お姉ちゃんの方が小さい!ずるい!」ってはならないですよね。
あれはなんでなのか?

小さいよりも大きい方がお得だ、という考え方は子供の頃からあるわけで、
それは人類のDNAに刷り込まれたものなのか、
はたまたはテレビやら広告やらの資本主義のアレやコレやで刷り込まれたのか。

比較対象によって判断は変わる

じゃあ4個入りばっかりをたくさん作っておけば、たくさん売れるのか?
というと、そうでもないだろうなーという予想もつくわけで。
比較対象が無いと判断できない、というのもまた人間。

4個が絶対的にお得なのか?という判断はできなくて。
3個と比較するから4個は相対的にお得、と感じるわけで(気のせいだけど)。
4個入りの横に5個入りがあったら、たぶん5個入りの方が売れるし。

「特上・上・並」と3段階のグレードに分かれていれば、
多くの人はなんとなく真ん中を選ぶので、上の利益率が一番高くなってる、
なんていうまことしやかに囁かれる噂があるくらいで、
人は比較でしか決められない性質なのではないか?とか。

ちなみにワタクシは、いつだって並を選びます。
いや、いつだって、とは言い切れないけど、できれば並を。
大中小があれば小を。多い少ないがあれば少ない方を。
少ないことは良いことだ、というミニマリズム的な思想を元に。
いや、2回に1回しか成功しないけど!

まとめ

という感じで、人は結局、比較でしか選べないんだよなぁ〜っていう、
まあどうでもいい話でした。
いや、どうでもいいようなことの中に、どうでもよくないことがあったりして、
ここにはモノを売るヒントが隠れている気がしますな。

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Update:2023-10-04) by
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