20歳の頃には気づかなかった社会性の嘘・社会性が無い自分
こないだ20代前半の学生の若者達と、なぜか社会性について話す機会があって、
うちらダメだよねー社会性が無いよねーと言う話になってしまい(ワタクシも含め)、
こりゃおもしろいなーと思って色々話を聞いていました。
社会性ある人がうらやましいわ、なんて。
自分とは一回りくらい歳が離れている子たちと話したんだけど、
就職の時期に自分も同じこと悩んだなーと思いながら。
こういう悩みっていつの時代も一緒ね。
社会の常識はほんとに常識?社会性とは?それ必要?
ワタクシの場合、たぶん小さい頃からずっと社会性に欠けてたと思うんだけど、
はっきりと認識するのは、やっぱり地元を離れて一人暮らししてからで、
生まれてからずっと続いた小さい社会との関係が一旦リセットされた大学1年生。
集団行動ができない、他人と上手に接することができない、
友達になりたい・仲間になりたい人が少数しかいない、
とにかくみんなの常識という常識が理解できない、そんな感じで。
今までの常識とはまったく違う意味不明の社会というものがあったわけです。
だいたいこの世界では声が大きい人の話が常識になるので、
外交的で社会性がある人が作る常識が社会全員の常識、
というのが疑いも無い認識として広がっていて、
そうじゃない考え方は全てマイノリティー、異端児、常識はずれ、大人失格、
社会性の無いダメ人間と考えられてしまいます。
マイノリティーでも実は問題ない
で、ほんとはマイノリティーでもいいじゃないか、という話なのですが、
なぜか若い時はここで、みんなの常識が正しくて、マイノリティーは間違っている、
という根拠の無い正誤の話に置き換わってしまうわけです。
で、悩むわけですね〜。
何においても自分が間違ってると感じてしまうから。
ワタクシの場合、あっちはあっちでこっちはこっち、と気づけたのは、
音楽とかフリーペーパーとか写真とか好きなことをやってたら、
いつの間にか気の合う人たちと知り合えて、
なんだ、こっちでもいいんじゃないの!と、
偶然にも居場所を発見できたのがとても大きかったです。
なので、そんなのを未だにずっとやってるわけですが。
就職は最大の試練
ただ、就職ということになると、再びその悩みが増大するわけです。
さらに大きな社会と今後数十年間に渡って対峙することになるわけなので。
人生最大の悩みが勃発です。
ワタクシ、就職活動が始まる頃にはもうすでに心折れていたというか、
あまりの社会性の無さに就職はダメだろうと思ってて、
ただみんなやるし、学校も親もやれって言うし、
それが「常識」だしというような例のアレに惑わされて、
形だけは就職活動を少しやってみました。
やってみたののですが、活動そのもののがまったく意味分からず、
1社だけ面接に行った時点でこりゃ無理だ、と。
一旦やめたんですが、なんやかんや紆余曲折あって、結局一回は就職しました。
そして結果は予想通りで、、、
見事に新卒1ヶ月で辞めました。。。どんだけダメなの。。。
挫折の後には転機がやってくる!
やっぱりなーということで、はっきり社会性の無さを自覚するんだけど、
生きて行く為には働かないといけないわけで、バイトをします。
大学時代は夏休みと春休みの短期だけ集中して高額バイトをして、
あと普段は一切バイトしないと言う、できるだけ短い時間で稼いで、
嫌いなことはできるだけやらないという方針で生きてました。
そんななので、普通のバイトはいやだし、フリーター社会人1年目ということで、
なにしようかなーと考えて始めたのが、営業の仕事。
で、これが面接に行ったら完全歩合制だし、募集内容と違うしで騙されたんだけど、
でもまあいいかと。他にやることないし、面接めんどくさいし、すぐ来てって言うし。
これが、転機でした。
自分の稼ぐ能力を初めて知る
またもやここには社会があるわけです。声が大きい人が作る常識という名の。
社会性のある新人は、先輩や上司とうまくやれるので、
営業テクニックなんかを聞き出したりして、
すぐにポンポンっと契約を取って行くわけです。
いっぽう、社会性の無いダメな新人は、そんなこともできないので、
自分で考えながらやるしかありません。
最初はうまくいかないんだけど、自分で考えながら試行錯誤し続けると、
あるラインを超えた瞬間に、急激に成績が上がって一気に逆転。
先に行っちゃってた人の軽く2〜3倍の売り上げを達成するようになりました。
できないと思ってたのに、なんかたまたまできちゃった、みたいな幸運。
で、後で気づいてみると、成績上位のほとんどは社会性の無いダメな人ばっかりで、
上司ともお客さんともすぐに仲良くなれる社会性のある人ほど、
営業成績は全然ダメで、すぐにクビ(自主退職)になってました。
このバイト、完全歩合制なので、成績こそが全てで、
給料も上位はめちゃくちゃ高いけど、下位はもう辞めるしかないと言う感じで。
運良く成績がよかったので、社会人1ヶ月目ではありえない額をもらってしまい、
「あれ?お金稼ぐのってもしかして簡単なの?」という勘違いが起こります。
この勘違いのおかげで「これくらいやればこれだけ稼げるのね。じゃ死なないな!」
というのが確認できたわけです。
自分のお金を稼ぐ力なんてそれまで知らなかったし(時給でしか考えてなかった)、
普通に会社員として就職してたらそれに気づくのには何年もかかるだろうし
(もしかしたら永久に気づかないかもしれないし、気づかせない仕組みかも)、
会社に入ってたらワタクシ自分で気づけるほど出世ができるとは到底思えないし、
ってことでとてもラッキーでした。
常識は常識じゃない!マイノリティーでも問題無し!
このちょっとした成功体験というか、自分の稼ぐ能力の確認が出来ると、
もう常識は全て覆ります。
みんなが常識だと思ってる常識はやっぱり意味が無かったし、
そうじゃない考え方でやっても、なんとか生きていけるんだったら、
これは全く何にも問題ないぞ!と。マイノリティーでもいいじゃないかと。
ここからはできるだけ嫌なことはやらずに(働かずに)、
好きなことだけをやって生きる方法を追求し始めました。
ただこの仕事は半年後にいきなり終わります。
会社の経営方針が変わって、各自独立してください、みたいなことになったので。
営業成績1位と3位の人が新会社を作るってので誘われて移りました。
ちなみにその時点でワタクシ、営業成績2位でした。4位の人と一緒に移籍。
パレートの法則とパーキンソンの法則
前の会社の営業部全体の売り上げの8割は上位4人で作ってました。
まさにパレートの法則そのまんま。
新会社は、それぞれが独立した個人事業主の集まりという感じだったので、
社会人半年でいわゆる給料を人から貰うという考え方が完全に無くなりました。
「自分で必要な分だけ自分で考えて稼ぐ」という感じ。全てが自己責任。
平行してやってた音楽レーベルの運営が忙しくなってきたので、
この仕事は2年半で辞めました。
辞める前の1年くらいは、お金を稼ぐ為の仕事時間はどんどん減らして、
でも収入は減らさず、最終的には週4日間の午前中だけ働いておしまい。
重要なことだけを浮き彫りにするにはまず仕事時間を減らすと言う、
まさにパーキンソンの法則を身を以て体験しました。
ちなみに、パレートの法則とパーキンソンの法則は、
解説書が出てるので本屋さんでどうぞ。
たぶん同じような境遇の人には人生を逆転させるバイブルになるかもしれません。
時間が知識もお金も増やしてくれるという発見
余暇の時間が増えると、いろんな勉強ができるし、やりたいこともやれるので、
いろいろ独学で試してたら、なんやかんやで今に至るWEB系の知識や、
ものごとの考え方やらお金の稼ぎ方やら、
そういったのがだんだん身に付いていきました。
そして結果的にお金の為に時間を売る仕事はゼロになりました。
そんなこんなで、大学卒業してもう16年。
よーく分かったのは、世の中の常識なんて正しくないことも多いから、
自分の頭で考えないとダメということ。
みんなが当たり前にやってるから正しいってことは絶対にないし、
むしろパレートの法則から言えば、真逆の可能性が高い!
みんなが正しいと思ってる一般的な考え方が全体を牛耳ってるように見えるけど、
実際は2割のマイノリティな考え方が、全体の8割の成果を生み出している、
ということは往々にしてあるはずじゃないかなぁと。
なので一見、社会性がない人には生きづらそうな社会でも、
何かしら自分に向いてることは必ずあるはずで。たぶんなんとかなる。
自分の場合、それを全く社会を知らないひよっこ20代前半に実体験できたのは、
とてもラッキーでした。
まとめ「結局は自分の責任で自分で決めて自分で動くしかない!」
なんやかんやで、結局最後は自分で考えて行動するしかない、っていう話ね。
自分の生きやすい環境は自分の責任で自分で作る、というか。
自分の適性や性格を分析して、より苦しくない選択をするというか。
大きなものに巻かれるより、小さくても自分の力で進むっていうか。
これはつまり鶏口牛後ってことで。
2000年も前から言われてることなんで、まあ間違ってないはず。
なんだかんだで、色んな生き方があるので、
一般常識にとらわれずに自分に合った好きなことをやって、
楽しく生きていけたらいいんじゃないかなーっと思ったよ、っていう話。
長くなったのでもうおしまい。
あ、とりあえずブログとかSNSとか、自分を表現できる自分メディアを持つと、
組織に依存せずにいろんなことがやりやすくなると思います。
ニッチでマイノリティなマッチングが起こりやすいのがネットのいいところ。
ブログやホームページ始めませんか?