20歳の時に考えていたこと
世の中的に昨日は成人式だったんですねー。
おめでたいことであります。
今の20歳は子供の頃からネットに繋がっててスマホも当たり前的な感じでしょうから、
そりゃーもう楽しいでしょうね。すごい時代だ。
自分が20歳の頃って何してたかなーと思い出してみると、
一昨日で36歳になったので、今からちょうど16年前です。いやいや大昔ですな〜。
大学2年の頃に音楽レーベルをはじめた
大学2年の頃と言うわけなので、その頃はフリーペーパーを作ってました。
名古屋写真部でも登場する友人モリアーティと一緒に。大学のコピー機を使って。
そしてちょうどインディーズの音楽レーベルも始めた頃です。
当時はまだカセットテープを家でダビングした完全家内制自主制作のブツを、
輸入盤専門店で委託販売すると言うのが流行っていた時代(1996年頃)。
その後、CDをプレスして全国のタワレコなんかに流通するようになって、
しかもちょうどインターネットが個人でも使えるような感じになって来た頃で、
iMacも発売になってパソコンも1人1台の時代になって(1998年頃)、
ホームページ作ったらいきなり海外のレーベルやバンドと繋がっちゃってビックリ、
みたいな、テクノロジーとカルチャーがリンクした激動のタイミング。
その前ってインターネットやろうと思ったら、大学の情報処理室みたいなとこ行って、
アホみたいにでっかくて使いにくいWindowsマシンを使って、
Yahooのトップページからリンクを順番に辿ってあれこれ見てたんですよ!
Googleもまだ無かったんだから!
今思うとすごかったなー。旧石器時代だ。
インディーズと言う概念に出会う
で、なんでフリペやらレーベルやらそんな活動を始めたかって言ったら、
その頃に「インディーズ」という概念を知ったからです。
国内のインディーズ音楽やインディーズレーベル、
海外だとUSインディがちょうど盛り上がってて、
フリーペーパーやZINEもたくさんあったし、インディーズ雑誌も流行ってたり。
なんならAppleだってGoogleだって当時はIT界のインディーズだったのです!
大企業マクロソフト・IBMに対するApple、大企業Yahooに対するGoogle、
そんな感じ。今では考えられないけど。
自分の場合は、日本のインディーズ雑誌に大きな影響を受けた気がします。
特に米国音楽とかCoaとか骰子とか、
2008年の自分の日記にちょうどその話が書いてあった。
「ポストをのぞくとCoa Recordsからレーベル10周年のコンピCDとCoa Graphicsの作品集が届いてました。ありがとうございます。Coaと言えば、雑誌の「Coa」が出てた当時に何かのインディーズ雑誌でインタビューを読んで、カートひいて本屋に納品してるとか、一ヶ月死ぬ気でバイトしてお金貯めれば本一冊作れるとか、全部自分たちでやることの面白さみたいなことが色々書いてあって、すげーなーと思ってなんかやれそうな予感を与えてくれたのであります。それと1998年頃に出してた女の子2人(今は片方はTimemachinelabo)で作ってる「ヒヨコア」ってカルチャーマガジンが当時すごい好きで、これはむっちゃくちゃ影響を受けてます。大学でフリーペーパーを作ってた頃だったし、実際うちのレーベルがスタートするかしないか位の頃で、インディペンデントな活動が面白いなと思わせてくれたのがまぎれもなくCoaだったのであります。そんな10年前。懐かしい。」
メジャーに対するインディーズ。大資本に対するインディペンデント。
大きいものが正しいと言う考え方にとにかく反発して、
何かに所属すること無く自分たちで自分たちのやりたいことをやる、
というDIYの精神ですね。
当時は本物がいっぱいいたんですよね。
インディペンデントな生き方ってなんだ?と模索が始まる
で、それってアティチュードなんで、大資本からインディペンデントしないと、
全てがウソっぽくなってしまうわけです。
大企業からお金をもらってるインディーズって、ありえないでしょ。
インディーズってのは形式じゃなくて、アティチュードだから。
生きることとインディーズであることは、なかなか共存しにくいんですよね。
働いてお金を稼がないと生きていけないし、
生きていけないとインディーズもクソもないし。
インディーズという概念を貫くには、生きていかないといけなくて、
生きていく為にはお金が必要だけど、大資本の元で働くのはインディーズじゃない、
とかなんとか答えが出なさそうなややこしいことを考え続けると、
答えは『もう「働かずに生きる方法」を身につけるしか無い!』
ということになってしまったわけです。
20歳の思考って恐ろしい!
16年考え実験を続けた結果
そしてそこから16年。
考えに考え、実験に継ぐ実験を重ね、かなりの失敗を繰り返しつつ、
徐々に「働かずに生きる方法」を身につけて今に至る、
という現在2014年36歳。
やってることも考えてることも相変わらず当時とあんまり変わりません。
変わったのは、その時々で使ってるテクノロジーと、
好きなことだけやっててもお金が少々稼げるようになった、ということくらい。
20歳って怖いね。無茶苦茶な理屈と根拠無き自信のみで突っ走るからね。
でもそのおかげで今が楽しいので、20歳ってエラい。
大人になると、まともに見えてまともじゃない理屈と、
やらなくていい理由を正当化する為の根拠を勝手に作り上げて、
自分で自分の自信を奪って結局やらない、
という答えを出すことが周りからは正しいと評価される、
なーんていう20歳から見たらよっぽどそっちのが怖いだろって話だけど、
それが怖いと感じなくなるのが大人というわけで、20歳はその第一歩。おー怖っ。
まとめ:結局のところ「鶏口牛後」ってやつ
その昔、中国の蘇秦という人が言ったらしいんです。
「鶏口となるも牛後となることなかれ」って。
強大なものに隷属するよりも、弱小でも自分がトップになれって話。
これがまさにインディーズ。そして今ってそんな時代。
しかもインターネットとテクノロジーのおかげで、
昔なら難しかった自分メディアを持つということも簡単。すごい時代だわ。
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