カルディ焙煎機で浅煎りコーヒーのシンプルで簡単な焙煎方法を探る
コーヒーの自家焙煎歴がついに10年を超えまして。
自家焙煎というか家庭焙煎。
あれこれ道具や手法も変わりながらなんですが、
最近はカルディ焙煎機に落ち着いてます。
で、この焙煎機も丸5年使って、やっとクセが分かってきた!気がする!
というわけでここ半年くらいでまた焙煎方法を変えました。
限りになくシンプルにやろうと思って、できるだけパラメーターを固定する、
という方向で考えてみたら、今までのなんだった?ってくらいシンプルになった。
ほんっとこういうのはゴールがないというか面白すぎますね。
というわけで、以下、最近考えてる焙煎方法のめんどくさい話。
あ、完全に家庭焙煎のアマチュア焙煎の、というか我が家の話ね。
(こういう話は環境が違えば全く役に立たないから先に断っておきますよ!)
カルディ焙煎機でシンプルな焙煎方法を探る
以前にも(ちょうど1年くらい前に)、
最近の焙煎方法ってことで記事にまとめたんだけど、
あの時点で焙煎機買って丸4年、そこから1年でガラッと変わりました。
これまでの方法は細かいこと省いてザックリまとめると
「後半になるにつれてだんだん火力を弱めていく」
っていうやり方。
カルディ焙煎機で考えられるパラメーターは、
- コンロの火力 = 焙煎時間
- 豆の投入量
- 豆の投入温度
これだけ。
この中で火力と時間はどっちも同じ意味なので
(火力上げれば時間は短くなるし、火力を下げれば時間は伸びる)、
豆の投入量と投入温度を固定したら、
もう他のパラメーターを考えなくていいというか、
火力調整のポイントとかタイミングを色々試したら、
色んなパターンのコーヒーが出来上がるわけです。
かなりシンプル。
火力調整を探る
そう、シンプル、と思ってたんですが!
火力を後半で下げるのはなんでだ?って考え直してみたわけです。
なんとなく後半の方が豆の状態が脆いので、
火が強すぎると焦げちゃうかなーっと思ってたんです。
けど、これほんとか?と思って、後半も火力を下げずにやってみたら、
別に焦げないんですよね。あれ?そうなの?って。浅煎りだからかな。
じゃあ火力は最初から最後まで一定でもいいってこと?ってなりまして。
で、そうなると調整するパラメーターが変わってくるわけで。
もし最初から最後まで火力一定にするなら、
火力調整という一番アナログでブレやすいパラメーターが固定になるので、
他で調整した方が簡単だし安定するかも、っと。
その結果、
- コンロの火力(最初から最後まで一定) = 焙煎時間(火力に合わせて自動で決まる)
- 投入量(元々一定)
- 投入温度(ここを変えてみる)
っていうのでいいんじゃないか?っと。
めちゃくちゃシンプル。
投入温度を探る
ただ投入温度(予熱)を上げるのと下げるのでどう変わるか?ってのがまた問題で。
元々、焙煎機の説明書に200度くらいで投入しましょうみたいなこと書いてあって、
そういうもんなんだと思って素直にそうしちゃってたんだけど、
これもなんでだ?っと。
もっと低くてもいいかもしれないし、もっと高くてもいいかもしれない。
で、これも何パターンもやるわけなんだけど、
いま使ってるしょぼい温度計だと、
そもそもそんなに細かい温度の調整には向いてないなーと。
なので、高温or中温or低温のザックリパターンに絞って何度も試すと、
なんとなく、高温だとフレーバー・香りが出て、低温だと甘味・ボディが出る、
という結論になりまして。
自分が求める好みの味は?
そしてここからは単純に自分の好みのコーヒーはどんなのか?
って話に行き着きまして。
結局のところ家庭焙煎の一番のポイントは自分の好みに合わせられる、ってところ。
誰かに売るわけでもないので、焙煎豆の見た目も気にしない、
他の人が美味しいと思わなくてもいい、セオリーも無視でいい、
自分と家族だけが「これ美味しいね〜!」ってなれば成功なので、
かなり自由かつ限定的。なんか矛盾するけど、そうですよね。
我が家は家で飲むなら、
「フレーバー多めのボディ軽めの後味もあっさりな浅煎り」が好き。
それならそういうコーヒーにするにはどのパターンがいいのか?
っていう順番になるわけで。
投入量を探る
投入量は最初の頃は200g(これも説明書に書いてあった)、
その後いろいろ試してちょっと前までは160g固定だったんだけど、
今は100gにしました。
これは出来上がりの量を減らして回数多く試したいというのもあるけど、
少ない方がよく撹拌されるし(この方が焦げにくいんじゃないかな?)、
トータル焙煎時間も短時間で終わるので、エネルギー効率がいいかなと。
高温・短時間・少量、って感じ。
単純に少量の方がフレーバー出て、多い方がどっしりする、
ってなったので、好みは少量だなっと。
フレーバーと甘さは単純にトレードオフなのかな。
豆によると思うけどたぶんだいたいそんな気がしますよね。
投入温度も一定にしちゃえば
で、こうなるともう高温で投入するってのも、
温度決めうちにしちゃえばいいじゃん?っと。
もういじるパラメーターが何も無くなるじゃないの!っと。
これこそシンプル。
それで200度から10度ずつ上げて250度まで試してみて、
なんかよく分からないけど、高い温度で投入した方が好きかな。って。ザックリ。
さっきも書いたけどそもそも温度計がそんなに信用できないからそもそもザックリ、
これ以上温度を上げると流石に入れた瞬間に焦げちゃいそうな気もするので
上は試してないけど、とりあえず250度に。
というか実際に豆によっては入れた瞬間の焦げができちゃうことがあったので、
240度の方がいいかもしれない。
そもそもあんま上げすぎるなよ危険だぜって説明書の注意書きがあったような。
火事の心配の方ね。
トータルの焙煎時間を探る
いろいろと考えたらパラメーターがひとつずつ決まってきました。
- コンロの火力(最初から最後まで一定) = 焙煎時間(火力に合わせて自動で決まる)
- 投入量(100g)
- 投入温度(240度)
って感じでパラメーターが少しずつ固定されていったわけですけど、
これ火力一定の「火力」と言っても、強火なのか中火なのか弱火なのか?
どの力で一定なのか?って話になるわけですね。
で、これ焙煎機の説明書だと、
11〜12分くらいで焙煎終了するくらいの火力調整でってなってるのかな確か。
ちょっと前までやってた手法だと8〜9分くらいだったんですが、
どこまで短時間にできるかなーって思って火力を強めて時間を短く試していくと、
なんとなく焙煎時間はだいたい6分くらい。がちょうどよく。
時間が長いと香りが飛んじゃう気がするので、長い方はないなー、って感じで、
短すぎると生焼けになるのでそれは明確にアウトなわけで。
なので、結論としては、
「5分台で一ハゼが来るくらいの火力(うちのコンロだと中火)」にセット。
あとは一ハゼが来るまでずっとほったらかし。
最後の排出のタイミングだけ考えればよし!っていう感じで。
排出のタイミングは超重要なので、ここはシンプルにするの難しいけど、
大体一ハゼが来たら40〜45秒くらいが好み(ここは豆によって変わってくるけど)。
最終結論
- コンロの火力(最初から最後まで中火で一定) = 焙煎時間(6分)
- 投入量(100g)
- 投入温度(240度)
っていう感じで一個ずつパラーメーターを調整していったら、
こんな感じになりました。
なんと焙煎中、何もやることがなくなった!
1分ごとの温度を記録するのとかも今はもうやってないしね。
終了(煎り止め)のタイミングだけ考えればいい!って感じにシンプル化。
でもここがやっぱりかなり重要で、
最後まで火力が強いのでほんの数秒で変わっちゃうっていう。
なので一ハゼから30秒後に消化して、あとは予熱で。
温度上昇が高速なままだと判断も高速にしなくちゃいけないし、
シンプルになった分、逆に最後が難しくなってしまったような気がしないでもなく。
そして排出したらすぐにしっかり冷ます必要もありで。
すぐ冷やさないとどんどん進行しちゃう。
そこはこのマシーンを使えば簡単。少量だとすぐ冷めるしね。
ガーっと冷ましてくれつつ、チャフも吸い取ってくれるので便利。
まとめ
ってな感じで、誰かの役に立つかどうかは全く不明な、我が家の家庭焙煎の話。
全てが仮説。答えを知らないって楽しいね(答えを知ってる人いても、教えないでね)。
同じ機械で5年やっててもやり方が変わるくらいなんで、
また今後も変わっていくんでしょうね。ってわけで今現在の記録でした。
ただこれかなりの浅煎り限定かもしれないなーっと。
ちょっと深く焙煎してみたけどあんまりだった。
あと、エイジングを長めに取るのにも向いてないっぽい。
前のやり方だと1週間置いて、10〜14日目がピークで30日目でも美味しい、
って感じだったけど、今回のやり方だと焙煎翌日からいきなり美味しくて、
10日くらいまでが美味しいピークで14日目以降は急速に減退だった。
というわけで、やっぱりこれ!っていう手法は無いんですね。
前回と今回の間くらいがちょうどいい予感もしてきました(実験は続く)。
というか、こんなの豆にもよるし、こっちの好みの変化にもよるので、
結局のところ一定にはできないですよね。
でもなんとかしてシンプル化したい、というミニマリスト的なサガなのでした。
そしてここまで散々、焙煎手法の話を書いてきてアレだけど、
結局のところ美味しいコーヒーはもう生豆で決まってるというか、
もっというとある程度は値段で決まってるという身も蓋もない話。
今は色んな品種で色んな精製処理のが個人でも仕入れられるようになったので、
超美味しい生豆を買えば、そこそこの焙煎でも超美味しい、って話。
家庭焙煎、奥が深いわ。楽しい!
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