風邪の常識が覆る!野口晴哉「風邪の効用」
2018年の2月は我が家では奥様⇒娘様⇒奥様⇒娘様⇒ワタクシと、
風邪&インフルエンザがかわるがわるやって来まして、数日寝込みました。
で、久々に野口晴哉著「風邪の効用」を読み返しました。
風邪の時に読むとビンビン来るなぁというか、やっぱりこれは名作!
「風邪は治すものじゃない、経過するものである」
「風邪は自然の健康法である」とか、
風邪の常識が覆る危険でナイスすぎる本。
と言いながら、ちょっと前に古本屋さんに売っちゃってたので、
今回新たに買い直して我が家の本棚の殿堂入りになりました。
風邪は治すべきものか?
この本は1984年に発行された、野口整体の考え方を元にした風邪の対処法で、
「風邪は治すものじゃなくて経過するものだ」というのが超基本。
ざっくり乱暴にまとめると、
『体を弛めて、発熱させて、薬も飲まず、ただひたすら寝てればいい』
ってな具合。
風邪をひくってのはむしろ健康な体なわけで、風邪をひかない方が危険。
そして適度に上手に風邪をひけば、体が脱皮するように健康へと生まれ変われる、
だから風邪は自然の健康法じゃよ!ほっほっほ的な。
ちなみに奥様が産後の骨盤調整に整体行った時に、たまたまこの本を知りました。
風邪の時はお風呂に入った方がいいの?
昔からどっちがいいのかよく分からない問題の一つに、
「風邪の時はお風呂に入った方がいいの?入らない方がいいの?」てのがあります。
これにも痛快に答えてくれています。
風邪を引いた人が、共通して皆「風呂はどうしましょう」と訊く。風邪を引いて風呂に入ると悪くなる事がよくある、そこで警戒するのだろうと思うのですが、悪くなるような変化を起こすものなら、使いようによっては良くもなる。だから「風呂はどのようにして入ればいいですか」と、入るという前提で訊くなら非常に良いと思うのですが、「入っていいか、入らない方がいいか」などということを人に訊くくらいだったら、自分で考えて、入りたければ入り、嫌だったら止めたらいい。ただ、入浴というものの効果は、湯の温度で皮膚を刺激して体のはたらきを高め、体の内部の運動を多くする。また温まると汗が出るということである。そういう面から言えば、風邪を引いた時にこそ大いに風呂に入らねばならない。(中略)ただ使い方によっては悪くなるものだけに、使い方には十分注意しなければならない。
話があっちへ行ったりこっちへ行ったり脱線したりしながら、
じゃあどうやって入るのが正しいかという話に続くのですが、
全編こんな調子で、楽しく読める本。
風邪の時の食物
そしてもう一つ、風邪の時は栄養のあるものをしっかり食べた方がいいのか、
お粥とか胃に優しい食べ物の方がいいのか、無理に食べない方がいいのか問題。
風邪を引いた時に食べ物を少し減らすというのはごくよいことです。水分の多いものを食べ、刺戟性の食物を多くする。病気といえばすぐに刺戟性の食物を慎むべしと考えていますが、風邪を引いた時には刺戟性の多いものが良い。生姜でも唐辛子でも胡椒でも何でも構わない、胃袋が冷汗をかくくらい突っ込んでもいい。その方が経過を早くします。
と、ズバッと。
ワタクシ、今回の寝込んでる間はずーっとスパイシーなカレー食べてました。
体調悪くなる予感がした時に、チキンと野菜のスープと豚汁を大量に作っておいて、
スープカレーにしたり、カレーライスにしたり、豚汁カレーにしたり、
挽肉足して和風キーマカレーにしたり。
まとめ「1家に1冊!とは言えないけど読んでみるとおもしろいですよ」
風邪とは何か?風邪で体はどうなってるのか?どんな風邪があるか?
あと、心理的な風邪(結局これが多いんじゃないか現代は?という気がしますが)、
などなど、細かい事がたーくさん書かれた本。
常識を覆す考え方とトンデモは紙一重なので、
人によってはなんじゃこりゃ?だし、人によってはひょえー!だし、
反応は分かれると思うけど、何にしても「ほほー!」と笑いながら読める楽しい一冊。
少なくともこれ読んだ後は「おっ風邪ひいたか?健康になれる!ラッキー!」って思えます。
ちなみに風邪のひき始めに薬でなんとかする場合は、
もっぱら葛根湯か麻黄湯です。
我が家の唯一と言っていい常備薬。あとハーブティーね。
関連記事:オリジナルブレンドハーブティー(トゥルシー/ホーリーバジルティーベース)の作り方
ブログやホームページ始めませんか?