悪用厳禁かつ要注意の超ド定番マーケティング心理の法則３選

昨今はインターネット（特にソーシャルネットなやつとか）をたまに観察してると、
マーケティングやセールス戦略の定番というか古典というか、
人間の心理にズドン！っと入ってくる煽りテクニックが目立ちますよね。

昔はそういうテクニックは広告とかLPとか店頭とか、
売りますよ！買ってください！っていう前提の場所で使われてたので、
まあそんなに騙されるほどのことはないというか、
ちょっと煽られて余計なの買っちゃう、くらいだったと思うんだけど、
今はその主戦場がSNS（からのDM・メルマガ・クローズドなやつ）になってて、
儲けたい人vs儲けたい人というか、もっと言うと、
一度騙された人vsこれから騙される人、みたいな構図でなかなか魑魅魍魎。
エンタメとして他人事として見てる分には面白い！

でもこの辺のテクニックって、知ってたら面白いで済むけど、
全く知らなかったら個人の意志とは関係なく、
心理のスキマに入ってくるやつなのでちょっと危険。しかも力は絶大。

というわけで今日は、昔からマーケティングやセールスで使われ続けている、
特に要注意な心理法則を３つだけ紹介します。
この説明で「はい、あれね！」って分かる人は、
この先を読んでもしょうがないので、あの名著を再読する方が有効です。

この記事を書いた人：オニマガさん

名古屋の散歩案内とシンプルライフな話題をお届けしています。2013年から平日毎日更新中（最高月48万PV）。中日新聞で暮らしのコラムも連載中です。

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1. 返報性の法則

人は他人から何か親切にされたらお返ししなきゃ！
って、思っちゃう、という性質を利用したテクニック。

「まずは無料で使えますので、お気軽どうぞ」
「（買わなくてもいいですから）試食だけでもしてみてください」
「先着でプレゼントがもらえますのでぜひどうぞ」

無料の試食も初回無料もちょっとしたプレゼントも、
今ならSNSのいいねとか、どれも同じ。
こんなに良くしてくれたんだから、ちょっとお返ししないとな、
なんてつい思っちゃうことありますよね。

それを分かってて一気につけ込んで攻めてくるわけです。
ちょっとした親切、ギブ、プレゼント。
人は受け取ったらお返ししないとなんか気持ち悪いって思っちゃうもんですよね。
お、ありがたい！なんてすぐ思っちゃう人は、要注意。

2. 一貫性の法則

人は一度「YES」って言っちゃうと、
途中で「やっぱNO！」って言いづらくなる！というやつ。
これは昔、別の記事でも書いたけど、営業の古典的かつ定番のテクニック。

はい、はい、と、YESで答える質問を次々と用意すれば、
最後はそのまま「はい」って買っちゃう。
突然最後だけNOとは言えなくなっちゃう。

人は誰しも（意外にも）一度決めたことを貫きたい性質を持ってるんですよね。
ブレたくない、周りからも一貫性ある人って思われたい、
みたいなのが根底にあるんでしょうね。
例えばアンケートとか人に見られてないやつでもこの性質って出ちゃう。
はい、はい、と進んで最後はいらないのにメルマガ登録までしちゃった、みたいな。

小さなYES（約束や信頼）を積み重ねると、
相手は自然と大きなYES（最後に売りたいもの）に近づいていく。
という恐ろしい一貫性の法則。
騙されないためには、最初こそ慎重になった方がいいよね！