名古屋・西区の盤上遊戯製作所(株式会社モリカワ)のボードゲーム工場を見学しに行ってきました!
先日、オニマガ発のすごろく「名古屋散歩マップゲーム」を作ったんですが、
今せっせと作ってます〜っていうブログ記事を書いた時に、
「ボードゲーム作ってる工場を見学に来ませんか?」と1通のメールが届きまして。
名古屋の西区にある「株式会社モリカワ」という、
大正時代から続く紙加工やペーパープロダクトを扱う会社で、
ボードゲームの製造やオリジナルゲームも発売してる!ということで。
それは興味あるー!おもしろそー!
ってことで、奥様と娘様と一緒に工場見学に行ってきました。
名古屋・西区のBGM盤上遊戯製作所(株式会社モリカワ)のボードゲーム工場を見学しに行ってきました!
やってきました、菊井1丁目。
ノリタケの森のすぐ近く、
喫茶ゾウメシ、リトルトリー、あんポるてなんかがある、楽しいエリア。
看板が見えてきました。
株式会社モリカワ。創業大正11年の老舗(もうすぐ100年!)。
紙の加工や紙製品の設計製作などを行なっている会社。
さらに、ボードゲームの部材を製作したり、
オリジナルのゲームを作ってる部門「盤上遊戯製作所」や、
ペーパーアクセサリーレーベル「LAYERED」と、いろいろやってます。
ちなみに偶然にも社長も専務もワタクシも同じ大学の卒業生。
しかも同年代というか全く同じ時に同じ学校にむしろ同じ店に通ってたみたいで、
オニマガのどっかにちょろっと書いた、90年代後半の植田サブカル的記述から、
『もしかして同年代で同じ大学じゃないですか?』っと。ビンゴ。
てことで、さっそく工場を見学させてもらいました。
フォークリフト「プチRUNNER 9」。椅子が市バスと同じ柄!
工場には加工の種類ごとにたーっくさんの機械が並んでまして。
これはエンボス加工をする機械。
エンボス加工ってのは紙の表面に凸凹をつけて、
ちょっと高級感が出たり特殊な雰囲気を出す加工。
その昔、インディーズレーベルをやってた頃は、
CDのジャケットにエンボス加工をするのは憧れだったなー。
ローラーで挟み込んで加工するんですね〜。
超有名和菓子の箱や包み紙もここで作られてましたよ。
他にもボードゲームのチップを抜く機械とか、箱を組み立てる機械とか、
箱と印刷物を貼り合わせて内側に折り込む指みたいな機械とか、
紙と紙を貼り合わせる機械とか、折りの筋を入れる機械とか、
カードの角を丸くする機械とか、シュリンク包装の機械とかとか。
とにかく加工工程ごとにいろんな種類があって、
こうやって順番にできてるんだー!と感動。
しかも機械もすごいけど、職人さんの流れるような手さばきもすごい。
そして普段の印刷屋さんでも一番お世話になってる断裁機。
その名もROBOCUT!(たぶん、機械にそう書いてあったから)
ワタクシが先日発売しました、オニマガ的すごろくゲームの切符やカードを、
なんと実際にカットしてくれました
(しかも購入して良い紙に印刷して用意してくれてた!感謝!)。
機械を操って微調整して、スパン!
ザクザクに切り刻まれていきます。
たくさんまとめてでも、、、
スパパパパパパン!すごい!
実際のところ、手作業でカッターで切るのはまあまあ大変で、
これ買った人は「けっこうめんどうだな。。。」と、
つい口が滑ったんではないかと思うのですが(いや、作るところを楽しむことが大事!)、
やっぱり機械はすごいですなー。
ビシッー!!!っと。
続いてボードゲーム体験!
というわけで、工場見学に続きまして、
実際にこの工場で作られたボードゲームをいくつか見せてもらいました。
ゲームデザイナーからの相談にのって製作を受注してるものもあれば、
盤上遊戯製作所のオリジナルのボードゲームも発売してて。
こちらはオリジナルの「テバトリ」。
これは3枚の絵柄パターンを合わせる神経衰弱的なゲーム。
そのモチーフになってるのが手羽先!という、ザ・名古屋的な感じでナイス。
これは子供でもできるのでいいですね。
子供がビールカードばっかりめくっちゃって「のみすぎ〜」みたいな。
シンプルなルールだけど、ちゃんと波乱万丈というかハプニングというか、
大どんでん返し的なものが盛り込まれてて、盛り上がります。
自分でもすごろく作ってみて気付いたんだけど、ちょっとしたハプニング要素の、
盛り込み具合(全体に対する比率というか)がかなり肝ですよね。
自分のも完成までにひたすら2ヶ月毎日遊んでは修正ってやってたんだけど、
結局はこの波乱万丈さ加減の調整が延々続いたのでした。奥が深いぜ!
で、最終的にめちゃ勝った!
そしてもう一つ「ボードゲーム工場」という、
まさにボードゲームの工場のボードゲーム!
ボードゲームを作る工程自体がゲームでありつつ、
このボードゲームの一つ一つの部材が実際の紙加工見本にもなってる、
まさに一石二鳥というか、考えた人天才!っていうゲーム。
パーツを外して、さっそく遊んでみます。
さっき工場の機械を見たばっかりなので、
ルール読むよりも箱の加工具合とかを集中して見てしまう人たち。
「ここの部分がさっきのアレでね〜」なんて。
このゲームは「発注」「製作」「検品」「出荷」までの一連の流れを、
みんなで協力して作り上げていくっていう工場感満載のパズルゲーム。
対戦もできます。
発注が入ったら、その発注書に描かれた設計図に合わせて、
形・色・加工を合わせてパーツを当てはめて置いていくんだけど、
これがけっこうパターンが豊富で複雑でどれだ?どれだ?ってなって楽しい。
絹目のエンボス加工で青くて四角いチップ〜、
次はつるつるで赤の丸で〜あれ〜どこだ?どこだ?あったあった!みたいな。
で、出来上がったら「検品お願いしまーす!」っと、
しっかり検品作業。
検品OKだったら、「出荷しまーす!」っと製品が旅立っていきます。
しかも5分間でどれだけ作れるか!っていう制限時間ありなので、
どんどん白熱してヒートアップしていく!っていう面白さ。
これは良くできてるなー。
オンラインショップでも買えますよ。
まとめ
ってな感じで、いろんなゲームをやらせてもらってたらすっかり夕方。
ボードゲームって熱中してしまいますね!
そしてアナログゲームのシンプルさだからこそ、
ゲームデザイナーのルールに盛り込まれた工夫が感じられて奥が深い!
そんなこんなで楽しい工場見学&ボードゲーム体験でした。
自分もボードゲームを作ってみたいんだよねぇ〜って人は、
イチから色々と相談にのってもらえると思いますよ。
公式ブログ(あ、Minimal WPのテーマを使ってくれていた!感謝!)
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