2014年TVドラマBEST 15を全力でお届けします
どうもこんにちは。
三度の飯の次くらいにテレビが大好きな者です。
TVドラマ観てますか?ワタクシは絶賛観てます。
今年も数々の名作ドラマが放送されたわけですけど、
年間なんと約260本くらいTVドラマがやってるんですよ。
そのうち最終回までちゃんと見続けた2014年の連ドラは全部で40本でした。
各クール10本くらいは見てる感じです。
そんなわけで、今年も勝手に決めます、2014年ベストティーヴィードラマベスト15。
独断と偏見と愛と憎悪に満ちた、
ほぼキャスティングで善し悪しを決めてしまう無茶苦茶なベスト15です。
出演者・制作者には愛を持って敬称略で失礼致します。
15位:黒服物語
- 期間:2014年10月24日 – 12月12日(8回)
- 制作:テレビ朝日(金曜ナイトドラマ)
- 原作:倉科遼、成田マナブ『黒服物語』
- 脚本:旺季志ずか、山浦雅大
- 出演:中島健人、佐々木希、山本裕典、柏木由紀、竹中直人、中尾明慶、入山杏奈、筧美和子 ほか
- 平均視聴率:7.6%
医大受験に失敗した中島健人演じる小川彰が、なんやかんやで佐々木希演じる杏子に街で出会って、なぜか「俺は黒服になる!」と言いだす、2005年の嬢王、2007年の女帝に続く倉科遼の水商売ネタの劇画チックドラマ。池袋のキャバクラ「Juliet」で繰り広げられる、喧嘩、恋愛、嫉妬、謀略、結束。安っぽいドラマには必ず盛り込まれるありがち展開がここでもキッチリ盛り沢山で安心して観られます(褒め言葉)。炎ロゴのタイトルバックだったり、80年代ノリのナレーションだったり、ラストは「完」で締めるところとか、細かいところまで全てが最高。それにしてもキャバ嬢を演じる女優たちの揃いも揃って学芸会的演技力はナシじゃないかと素人は一瞬思ってしまうだろうけど、逆の逆でこれって一周回ってやっぱりアリ、むしろ新しい!と毎回見終わった後に気づかされる、そんな素敵ドラマ。あと、竹中直人が同じクールであちこちのドラマに出過ぎで若干ややこしいです。
14位:すべてがFになる
- 期間:2014年10月21日 – 12月23日(10回)
- 制作:フジテレビ
- 原作:森博嗣『すべてがFになる』
- 脚本:黒岩勉、小山正太
- 出演:武井咲、綾野剛、小澤征悦、早見あかり、戸次重幸、吉田鋼太郎、水沢エレナ 他
- 平均視聴率:8.9%
森博嗣の推理小説を原作に、リケジョ的ブームに乗ろうとしたのかどうなのか(いやブームがあったのかどうなのか)、武井咲演じる女子大生西之園萌絵と綾野剛演じる犀川創平准教授が不可解な事件を解決していくという本格ミステリー。しかも脚本は、世にも奇妙な物語、LIAR GAME Season 2、絶対零度、謎解きはディナーのあとで、ストロベリーナイト、dinnerなど例年のドラマベスト10に必ず入ってくる名作を多く手がける黒岩勉。脇役もいい所を押さえまくり。という最強過ぎる布陣なのに、なぜかイマイチ低視聴率だったのは、やっぱり2話完結という微妙なスピード感かなー。今は21世紀、1話完結でポンポン展開していったらベスト10入りは確実だったなー。でも武井咲の髪型は話題になった。ガリレオと世にも奇妙な物語と科捜研の女と小保方さんを足して10倍で割ったツユでひやむぎを食べた感じのドラマ。去年は武井咲が笑わない役のドラマばっかりだったので、やっぱりアホっぽいこの路線は素晴らしい。2015年もこの調子でがんばってもらいたいです。それと小澤征悦の「TEAM -警視庁特別犯罪捜査本部-」も面白かった。ベスト15には入らないけど。オープニングのゲスの極み乙女。の「デジタルモグラ」は良い曲ね。
13位:ディア・シスター
- 期間:2014年10月16日 – 12月18日(10回)
- 制作:フジテレビ(木曜劇場)
- 脚本:中谷まゆみ
- 出演:石原さとみ、松下奈緒、片平なぎさ、岩田剛典、田辺誠一、平山浩行、堀内敬子 他
- 平均視聴率:11.3%
石原さとみと松下奈緒がダブル主演の泣けそうで泣けない、いや時には泣ける姉妹物語。妹の美咲が姉の葉月に昔から悪さばっかりするんだけど、それは実は、、、というこれまたありがちな感じの王道系で素晴らしい。美咲の死ぬまでにやりたい事リストから1話1テーマで物語は進むんだけど、もう1話目見たときこれどうなの?もしかしてどうしようもない系かなーやっぱり木曜劇場だしなぁ〜と一瞬思ったんだけど、2話3話と見ていくうちにズンズン引き込まれる石原さとみマジック。でもやっぱり最終回はわりと定番な感じのやっぱり感で13位どまり、惜しい。というよりハッピーエンドで終わる系のドラマは最終回で大ドンデン返しできないから、それっぽくなって終わるのがやっぱり安心かもね。個人的には石原さとみを2012年まではポスト菅野美穂的な位置で考えてたけど、2014年完全に逆転しました。「失恋ショコラティエ」もよかったしね。残念ながらベスト15には入らないけど。それと平山浩行はハズさないね、素晴らしい。あとシェネルの「Happiness」はむちゃくちゃ良い曲やね。いや、曲だけ聞いても意味分からないかもしれないけど、ドラマの為の書き下ろし曲らしくて、もうこれは東京ラブストーリーの小田和正かってくらいドラマに合い過ぎで泣ける。このドラマやってる間はこればっかり口ずさんでました。
12位:女はそれを許さない
- 期間:2014年10月21日 – 12月23日(10回)
- 制作:TBS(火曜ドラマ)
- 脚本:高橋泉、清水友佳子、渡辺啓、千葉美鈴
- 出演:深田恭子、寺島しのぶ、上川隆也、溝端淳平、吉沢悠、加藤雅也、竹中直人、松重豊 他
- 平均視聴率:6.2%
深田恭子演じるヨワヨワで真面目な弁護士岩崎麗と、寺島しのぶ演じるイケイケでグレーな手法使いまくりの海老沢凛香という全くタイプの違う弁護士2人が反発し合いながらもタッグになって、最後はお互いを認めて結束するんだけど、最後の最後はやっぱりそれぞれの道を行くんだ的な、そして再び法廷で的な、まさにこれぞドラマという王道展開の素晴らしいドラマ。なのに、なにがダメだったか、まさかの低視聴率。それにしてもここでも竹中直人が出てくる。キャストは最強だし、話もよく出来てたと思うんだけどなー。やっぱり深キョンが地味すぎたのかなー。枠が悪いのかなー。深キョンには富豪刑事とか未来講師めぐるみたく、コメディー路線でがんばってもらいたいです。2015年はさっそく金曜ナイトドラマ「セカンド・ラブ」が始まるのでこれも要注目。エンディングのいきものがかりの「GOLDEN GIRL」は良い曲ですね。ちなみに火曜ドラマはTBSが気合いを入れてバラエティからドラマに変えた枠。今のところ大当たりは無いと思われます。2015年一発目は堀北真希が主演の「まっしろ」。これは期待できそう。
11位:ファーストクラス
- 期間:2014年4月19日 – 6月21日(第1期:10回)
2014年10月15日 – 12月24日(第2期:10回) - 制作:フジテレビ
- 脚本:渡辺千穂(第1期)、及川博則(第2期)
- 出演:沢尻エリカ、佐々木希、菜々緒、田畑智子、三浦理恵子、板谷由夏、石田ニコル、木村佳乃、倉科カナ、余貴美子、夏木マリ、中丸雄一、平山浩行、LiLiCo 他
- 平均視聴率:8.0%(第1期)、6.6%(第2期)
ファッション業界で働く女達の熾烈な争いを描いたドラマなんだけど、いまだかつてこんなめちゃくちゃなドラマがあったでしょうか、いやたぶんあったと思うけど、このドラマは悪ノリし過ぎで最高。ハッキリ言って内容なんにも無いのに(いや、何も無いわけではない)、無理矢理な展開とナレーションと心の声だけでどんどん引っ張っていくという21世紀型テクニカル満載のニュータイプドラマ。素晴らしい。特に第二期はもう裏切りからの裏切りからのやっぱり裏切りからの一旦仲良くなったと見せかけてやっぱり裏切りからのやっぱり裏切ってない風で裏切ってると見せかけて裏切らないーゲロゲロみたいな、子供の言い争いか!っていう展開。なんだろうね、ここまで内容について一切触れてないけど11位だからね、いかに面白かったかと言う事であります。とにかくこのドラマの見所は、沢尻エリカも佐々木希ももちろんLiLiCoも素晴らしいんだけど、第2期の木村佳乃がめっちゃくちゃかっこいい。だめだ、内容に関しては何も書く事が無いわ。連ドラでは珍しく1年で2クールのシリーズ化。毎度微妙なドラマばっかりやってる土ドラ枠の第1期が後半どんどん面白くなってきたから調子に乗って水曜10時枠で続編やったら、それほど盛り上がらなくって、もうめちゃくちゃやっちゃえっていう感じ。懲りずにシーズン3もやってほしい。
10位:きょうは会社休みます。
- 期間:2014年10月15日 – 12月17日(10回)
- 制作:日本テレビ(水曜ドラマ)
- 原作:藤村真理『きょうは会社休みます。』
- 脚本:金子茂樹
- 出演:綾瀬はるか、福士蒼汰、玉木宏、仲里依紗、田口淳之介、吹越満、浅野和之、高畑淳子、平岩紙、田口浩正 他
- 平均視聴率:16.0%
もう一体全体いつ休むんだよ!と何度テレビに向かって突っ込んだかわからない「きょうは会社休みます。」。綾瀬はるかと福士蒼汰をキャスティングした人は天才じゃ無いかという位ハマりまくってるまさに少女漫画的ラブコメディ。綾瀬はるか演じるこれまでの人生で一度も彼氏ができたことがない30歳OL青石花笑が、福士蒼汰演じる21歳イケメン大学生の田之倉悠斗と付き合う事になって、さらに外さない男玉木宏演じる会社社長朝尾侑が絡んできて、アレやコレやピーヒャララという妄想満載のたわいもない話。脚本はあの大名作「プロポーズ大作戦」や「SUMMER NUDE」を手がけた金子茂樹。どんだけ山Pなの。今回は福士蒼汰でよかった。原作、脚本、出演者全てがパーフェクトな近年稀に見るドラマらしいドラマで最高。それにしても福士蒼汰は素晴らしすぎますね。あれ男でも惚れるわ。これは世のOLさんたち全員見てたんだろうな、平均視聴率が16%!
9位:戦力外捜査官
- 期間:2014年1月11日 – 3月15日(10回)
- 制作:日本テレビ(土曜ドラマ)
- 原作:似鳥鶏 『戦力外捜査官 姫デカ・海月千波』『神様の値段 戦力外捜査官2』
- 脚本:鴻上尚史、関えり香
- 出演:武井咲、TAKAHIRO、八嶋智人、徳重聡、濱田マリ、手塚とおる、水沢エレナ、佐野史郎、柄本明、伊吹吾郎、YOU、関根勤、北川弘美 ほか
- 平均視聴率:11.2%
こんなくだらないドラマが未だかつてあったでしょうか、いやまあったんですけど、これはほんとに楽しいドラマ。武井咲演じるドジでおっちょこちょいなキャリア警察官の海月千波が捜査一科にやってきて、TAKAHIRO演じる設楽恭介がお守役としてあれやこれやハチャメチャに事件を解決したりしなかったりすると言う刑事ものコメディ。ドジすぎるので戦力外通告を受けて、戦力外だからって好き勝手に動き回ってなんやかんやで事件を解決しちゃうっていう、まあ一言で書いちゃうといたって普通の話なんだけど、関根勉のむちゃくちゃな演技とか、TAKAHIROのどシロウトっぷりとか、その他の出演者も豪華すぎるし、ドラマとお笑いのギリギリライン上みたいな傑作コメディ。やっぱり武井咲はコメディが合う。あと制作が遅れてて次回予告が静止画+ナレーションになったりとか、遊び心と言うか苦肉の作と言うか、逆に21世紀感が出てて最高。そしてもちろん音楽はごぞんじ小西康陽さん。東京全力少女からの戦力外捜査官。小西マジック+武井咲再びで最高です。やっぱり土曜ドラマは外れがありません。なんというかこれ2014年の1位でも良かった気がするけど、細かい部分がもう思い出せないよね、1月ドラマって。なのでちょっと不利。結果、第7位。
8位:素敵な選TAXI
- 期間:2014年10月14日 – 12月16日(10回)
- 制作:関西テレビ
- 脚本:バカリズム、オークラ
- 出演:竹野内豊、バカリズム、南沢奈央、清野菜名、升毅、デビット伊東 ほか
- 平均視聴率:9.4%
バカリズムが初の脚本を手がけたと言うだけで見る価値のあるドラマ。竹野内豊演じる枝分が乗るタクシーは過去の選択肢まで戻ることができるタクシーで、毎回色んなやり直したいポイントに戻っては様々な展開が繰り広げられると言う、笑えて泣けるヒューマンコメディ的なドラマ。竹野内豊はやっぱりコメディがいいですね。これ1話完結ドラマで1話ごともかなり展開とかオチの付け方とかちゃんとしてるんだけど、全体でもちゃんと最終回でなるほどねーというオチがあると言う、さすがはバカリズム最高という感じのドラマです。バカリズムはやっぱりすごい。そして3人目のバナナマンことオークラが脚本補佐で参加(なのでかどうだかバナナマン日村も劇中ドラマにちょっと登場)。もう完全にお笑い界がドラマ界に殴り込み的な、そして意外にも昨今のドラマよりもちゃんとドラマっぽい素晴らしい完成度。そして音楽は本間勇輔でやっぱり素晴らしい。ドラマってやっぱり脚本と音楽が肝ですね。ってここまでキャストでほとんど選んでるけど。エンディングテーマのaikoの『あたしの向こう』も良い曲。1話完結で毎回ゲストというドラマは飽きずに見れるので昨今ポイントが高くなりがちですな。
7位:ごめんね青春!
- 期間:2014年10月12日 – 12月21日(10回)
- 制作:TBS(日曜劇場)
- 脚本:宮藤官九郎
- 出演:錦戸亮、満島ひかり、永山絢斗、波瑠、斉藤由貴、森下愛子、えなりかずき、坂井真紀、生瀬勝久、風間杜夫、平田満 ほか
- 平均視聴率:7.7%
おまちかねのクドカン脚本の連ドラ。三島市を舞台に繰り広げられる青春学園コメディ。もうハッキリ言ってスーパーくだらないけど、やっぱりホロっと来たりなんだかんだのクドカン節が後半に行くに連れて炸裂してきたような感じで最高でした。だって森下愛子出てるもん。これだけで最高。あとやっぱり錦戸亮は外しませんね。2013年の陰陽師もすごく良くってたしかベスト15に、、、入ってないわ。まあ入ってないけどいつもいいってことで。満島ひかりはどうも今まで直球過ぎると言うか真っすぐすぎて、見てるこっちの体力が限界だわーって最終回まで見れないパターンでほぼランキングに入ってないんだけど、今回は個人的には大当たりだったんじゃないかと。コメディは合いますな。キレっぷりが良かった。お笑いチームに超真面目な人が無理矢理加わってしまって普通の事言ってるだけなのに逆に超面白いみたいなパターン。それと音楽を真島昌利が担当してるって言うのも最高ですね。青春ですね。あとエンディングテーマ曲の関ジャニ∞の「言ったじゃないか」もめちゃ良い曲。作詞クドカン、作曲峯田和伸。それにしても関ジャニはいつもいいなー。一言で言うとROCKなドラマ。ROCKと書いて青春と読む。そんな感じ。なのに視聴率はイマイチ。なぜだ!日曜9時なんて「日曜劇場」観る以外に他にやる事ある?同じ枠の「半沢直樹」は最終回42.2%だぞ!
6位:軍師官兵衛
- 期間:2014年1月5日 – 12月21日(50回)
- 制作:NHK
- 脚本:前川洋一
- 出演:岡田准一、中谷美紀、寺尾聰、松坂桃李、二階堂ふみ、濱田岳、速水もこみち、高橋一生、塚本高史、黒木瞳、竹中直人 ほか
- 平均視聴率:15.8%
NHKのドラマは他のドラマと連続度が違うので個人的には別枠としてカウントしてて、ほんとはランキングに入れるのどうかと思ったわけですが、去年は「あまちゃん」入れたしまあ良いかという事で「軍師官兵衛」。実は最初のほう見てなかったんだけど(これもあまちゃんと同じパターン)、たまたま入ったご飯屋さんに軍師官兵衛の漫画が置いてあって、それ読んだら超面白かったので途中から見始めたのでした。なのに6位。これ最初っからキッチリ見てたらヤバかったね。あやうくベスト3入りするところだった。そんなのドラマ好きからしたら許されないよね。内容は軍師官兵衛の話です。以上。とりあえず高橋一生は最近すごくいいですね。2〜3年後には主役ですね。それと最後に一言だけ言いたいのは、竹中直人がまた出てるという事。それと同じクールに別の時代劇ものに同じ役者が出てるとさらにややこしい。こっちでは善助なのにあっちでは家康で、こっちでは九郎右衛門なのにあっちでは浅井長政みたいな。一瞬混乱するわ!
5位:ST 赤と白の捜査ファイル
- 期間:2014年7月16日 – 9月17日(10回)
- 制作:日本テレビ(水曜ドラマ)
- 原作:今野敏『ST 警視庁科学特捜班』シリーズ
- 脚本:渡辺雄介、みなづきともこ、真野勝成、大口幸子、深澤正樹、及川真実、夏川朋子
- 出演:藤原竜也、岡田将生、志田未来、芦名星、窪田正孝、三宅弘城、田中哲司、林遣都、渡部篤郎、瀬戸朝香 ほか
- 平均視聴率:11.3%
いよいよ第5位!やっぱりハズさない男・藤原竜也は2014年も素晴らしかった、今野敏による警察小説シリーズ『ST 警視庁科学特捜班』の連ドラ版。このドラマは単発スペシャルドラマから連ドラ化したやつ。そしてやっぱりの映画化も。人気ドラマの黄金パターンですな。藤原竜也演じる対人恐怖症の法医学者 赤城左門、志田未来演じる秩序恐怖症のプロファイラー青山翔、芦名星演じるめちゃくちゃ耳がいい閉所恐怖症女 結城翠、窪田正孝演じる嗅覚がめちゃ優れてる先端恐怖症のLINEでしか喋らない男 黒崎勇治、僧侶なのに警察官の山吹才蔵という訳の分からないめちゃくちゃな特殊能力を持つ5人と、それをまとめる岡田将生演じるキャップ百合根友久が事件を解決していくという科学捜査ストーリー。説明が長っいな。つまりこれはキャストと設定が素晴らしいってことです。ドラマらしい展開に友情やら裏切りやらどんでん返しやらがキッチリ盛り込まれたナイスドラマ。名コンビ警察もののドラマ(ノットコメディ)としては相棒に次ぐ傑作だと思います。映画は1月10日全国東宝系にて公開。そっからのさらにTVドラマ続編に期待したいです。
4位:私の嫌いな探偵
- 期間:2014年1月17日 – 3月7日(8回)
- 制作:テレビ朝日(金曜ナイトドラマ)
- 原作:東川篤哉『烏賊川市シリーズ』
- 脚本:福田雄一、林誠人
- 出演:剛力彩芽、玉木宏、渡辺いっけい、安田美沙子、白石隼也、内藤理沙、鹿沼憂妃 ほか
- 平均視聴率:6.8%
止まらない男(永谷園)玉木宏演じる探偵の鵜飼杜夫と、剛力彩芽演じる大家さん二宮朱美がハチャメチャな推理で事件を解決(ほとんど片桐仁演じるホームレスに1000円払って情報もらって解決)するという、東川篤哉のミステリー小説『烏賊川市シリーズ』原作のコメディまっしぐらな探偵ミステリードラマ。脚本は名作「33分探偵」も手がけた福田雄一。というわけでお笑い的要素や別ドラマへのオマージュやらメタフィクションやら古典的なネタが盛り込まれすぎてて、分からない人には何の事だか状態でもう突き放しっぱなしで最高。玉木宏はやっぱりコメディが似合う。そして剛力はウザいキャラが似合う。かなりやっすい作りのドラマなので(最高の褒め言葉)、賛否両論かもしれないけど、視聴率6.8%(ここ数年の金曜ナイトドラマではたぶん最低ランク)という現実が物語ってるように世間的にはピンと来なかったのかもしれないけど、ドラマ好きには最高にビンビン来る大傑作。しかしながらやっぱり1月ドラマは記憶が曖昧で4位どまり。剛力ダンス好きは必見のドラマということでいかがでしょうかね、適当すぎるか。それにしても「金曜ナイトドラマ」の枠はハズレが無いですね。この次の3月からの「死神くん」はランキングに入ってないけど、実際のところ16位くらいだからね。
3位:信長協奏曲
- 期間:2014年10月13日 – 12月22日(11回)
- 制作:フジテレビ(月9)
- 原作:石井あゆみ『信長協奏曲』
- 脚本:西田征史、岡田道尚、宇山佳佑、徳永友一
- 出演:小栗旬、柴咲コウ、向井理、山田孝之、藤木直人、藤ヶ谷太輔、夏帆、高嶋政宏、濱田岳、でんでん ほか
- 平均視聴率:12.5%
これは面白かった、さすがの月9。石井あゆみの漫画『信長協奏曲』を原作にしたファンタジー的戦国時代劇。ファンタジーじゃないか、わりと史実通りの戦国絵巻。現代から戦国時代にタイムリスップしてしまった小栗旬演じるサブローが、どういうわけか織田信長と入れ替わる事になって、なんやかんやのドラマが毎回起こって心境が変化していってついには天下統一を目指すという話。タイムスリップものってどうにもこうにも感が満載で期待できないんじゃないかと一瞬思ってしまうんだけど、このドラマはちゃんと歴史通りに進みつつも、肌男(向井理)演じる池田恒興がすげーかっこよかったり、山田孝之演じる秀吉がいい感じにごちゃごちゃにしてくれて毎度オモシロ展開に。信長と家臣たちのなんていうの結束的なドラマ?泣ける感じのやつ、そういうのが満載。いいところでミスチルがかかるんだ、これ。去年も書いたけど、ミスチルの曲がここ!ってとこに入って、ダン!って切れて、ズーン!みたいな展開やられると日本人は弱いね。まさに泣きの展開。90年代かよ!って。狙いすぎててやんなっちゃうけど、やっぱスッと来るんだなぁ〜みたいな。あとやっぱり柴咲コウは何役をやってもバチッとハマりますね。いやハマってるのかハマってないのか、柴咲コウです!って感じ。あと高橋一生は最近やっぱり良いですね、2〜3年後には主役ですね(2回目)。それにしてもここのところのドラマ業界は信長に頼り過ぎではないでしょうか。そういえば、信長のシェフも面白かったなー。シーズン2だったから今回ベスト15には入れてないけど。で、信長協奏曲は2015年映画もやります。その先の続編もテレビドラマでやってほしい。
2位:アリスの棘
- 期間:2014年4月11日 – 6月13日(10回)
- 制作:TBS(金曜ドラマ)
- 脚本:髙橋麻紀、池田奈津子
- 出演:上野樹里、中村蒼、オダギリジョー、尾美としのり、田中直樹、藤原紀香、栗山千明、中村梅雀、岩城滉一、國村隼 ほか
- 平均視聴率:11.1%
かつてこれほど怖いドラマがあったでしょうか、いやたぶんあったと思うけど、このドラマは上野樹里がめちゃくちゃに怖い。岩城滉一の顔はいつも恐い。國村隼の顔もいつも怖い。つまり怖い人だらけ。上野樹里演じる水野明日美が14歳の時に医師だった父親が病気で死んだんだけど、どうやらそれは病院の医師たちよって医療ミスに偽装された殺人で、その復讐をするために医者になって人生かけてもうめちゃくちゃ怖い復習をしまくるという、最強のダークネス医療サスペンスドラマ。あまりにダークネスすぎて逆に痛快。そして上野樹里の演技が素晴らしい。1話ごとにどんどん事件関係者に復習して失脚させていって、でも復習だけでは人間は生きていけないのではないかという心境の変化を描きつつも、最後の最後にまさかのあの人がアレでこうなっちゃうのー的な素晴らしいドラマらしい展開。オダギリジョーと中村梅雀の演技が素晴らしすぎます。そしてこの脚本家は今後も目が離せませんな。病院が舞台のドラマはコメディ以外は普段一切見ないのでランキングには入って来ないのですが、このドラマだけはがんばって見て良かった。エンディングテーマの高橋優の「太陽と花」もドラマのダークネス感と雰囲気が合っててとても良かったです。いやしかし、実際のところ、このドラマが1位だったかもしれんね。だけど、1位をゆずらなかったのは、やっぱりアレだから。というわけで、続いて第1位の発表です。
1位:ルーズヴェルト・ゲーム
- 期間:2014年4月27日 – 6月22日(9回)
- 制作:TBS(日曜劇場)
- 原作:池井戸潤『ルーズヴェルト・ゲーム』
- 脚本:八津弘幸、山浦雅大、西井史子
- 出演:唐沢寿明、檀れい、石丸幹二、立川談春、江口洋介、山﨑努、六角精児、手塚とおる、工藤阿須加、広瀬アリス ほか
- 平均視聴率:14.5%
2014年のベストティービードラマの第1位は池井戸潤(原作)× 八津弘幸(脚本)タッグによる「ルーズヴェルト・ゲーム」。2013年の「半沢直樹」と同じじゃねーかー!という声が聞こえてきそうですが、その通り同じ感じのヤツですね。ヒット作は次のヒット作を生むのですね。業績不振でもうこれどうしようもなわーっていう中堅企業とその野球部の奇跡の大逆転ドラマ。なんつうか、次々にピンチがやって来て、これ乗り切れなかったら会社ヤバい&野球部廃止的な絶体絶命の逆境をなんやかんやの奇跡でなんとか次に繋げていくと言う、ドキドキハラハラそして泣けるけど最後はハッピーみたいな爽快ストーリー。とにかく唐沢寿明のドラマは間違いない、熱い。そしてライバル会社ミイツワ電器の社長を演じる立川談春のもうネチっこ過ぎて嫌み満載の素晴らしい悪役っぷり。さらにジャパニクス社長を演じる香川照之の顔芸。スゴすぎる。というわけでこのドラマはストーリーもキャストも全てがパーフェクトなのでやっぱり1位にふさわしいのでありました。
と言う感じで、2014年TVドラマBEST 15を全力でお届けしました。
最後の方はもう力尽きました。
ちなみに、これ1位が100点だとすると、15位でも99.7点くらいなので、
ほとんど誤差というか僅差。なのでどれもこれもオススメです!
見逃したドラマはネットで見れるよ!
- ABEMA:月額960円(初回2週間無料)
- Hulu:月額1,026円(初回2週間無料)
- Amazonプライムビデオ:年額5,900円(月額600円・初回30日無料)
ひとまずどのサービスも、初回2週間〜1ヶ月は無料お試しなので、
試しに登録してみると楽しいですよ!
ブログやホームページ始めませんか?